脳卒中

脳卒中とは

脳卒中は、脳の血管が詰まったり破れたりして、脳の血流が障害される病気の総称です。脳の血流が途絶えると、脳細胞が酸素や栄養不足に陥り、死滅してしまう可能性があります。

脳卒中は、大きく分けて3つの種類に分類されます。

  • 脳梗塞: 脳の血管が詰まることで起こります。脳梗塞全体の約7割を占めるアテローム血栓性脳梗塞は、動脈硬化によって血管が狭くなり、血栓が形成されることで起こります。
  • 脳出血: 脳の血管が破裂して起こります。高血圧が原因の脳出血が最も多く、脳卒中全体の約1割を占めます。
  • くも膜下出血: 脳の表面にある薄い膜であるくも膜下に出血が起こります。脳動脈瘤の破裂が原因のくも膜下出血が最も多く、脳卒中全体の約5%を占めます。

脳卒中は、死因や後遺症による介護が必要となる原因として、日本国内で上位を占めており、国民の健康にとって重要な課題となっています。

脳梗塞

脳卒中の原因

脳卒中の原因は、大きく分けて以下の2つに分類されます。

  • 動脈硬化: 脳の血管が硬くなり、狭くなることで起こります。動脈硬化は、高血圧、糖尿病、脂質異常症、喫煙などの生活習慣が原因で進行します。
  • 脳血管の異常: 脳動脈瘤や脳静脈奇形など、脳血管に異常がある場合、脳卒中を発症するリスクが高まります。

上記以外にも、心房細動などの不整脈や、血液の凝固異常などが脳卒中の原因となることがあります。

脳卒中の症状

脳卒中の症状は、脳のどの部位が障害されたかによって異なりますが、以下のようなものが代表的です。

  • 顔面麻痺: 顔の片側がしびれたり、動かなくなったりする。
  • 言語障害: 言葉が出にくくなったり、理解できなくなったりする。
  • 半身麻痺: 体の片側の麻痺や脱力感。
  • 歩行障害: 歩けなくなったり、フラフラしたりする。
  • 視野障害: 視野が欠けたり、見えにくくなったりする。
  • 意識障害: 意識が朦朧としたり、失ったりする。
  • めまい: 突然、めまいに襲われる。
  • 頭痛: 突然、激しい頭痛が起こる。

これらの症状は、突然出現するのが特徴です。脳卒中は時間との勝負となるため、少しでも疑わしい症状があれば、すぐに病院を受診する必要があります。

FASTという、脳卒中の症状を覚えるための方法があります。

  • Face (顔面): 顔の片側が垂れ下がっている
  • Arm (腕): 片方の腕が上がらない
  • Speech (言葉): 呂律が回らない、言葉が理解できない
  • Time (時間): 症状出現時刻を意識する

これらの症状のうち、どれか一つでも当てはまれば、すぐに救急車を呼ぶようにしましょう。

脳卒中の治療

脳卒中の治療は、時間との勝負です。後遺症を残さないためには、症状出現後できるだけ早く適切な治療を受けることが重要です。

脳卒中の主な治療法は以下の通りです。

  • 血栓溶解療法: 脳梗塞の原因である血栓を溶かす薬を投与する治療法。発症から4.5時間以内に投与することが必要。
  • 血管拡張剤: 脳の血管を広げて血流を改善する薬を投与する治療法。
  • カテーテルによる血栓回収術: 脳の血管内にカテーテルを挿入し、直接血栓を取り除く治療法。発症から6時間以内に施行することが可能。
  • 脳出血に対する治療: 脳出血の場合は、止血薬や抗浮腫薬などを投与し、出血による脳の損傷を抑える治療を行います。
  • 手術: 開頭手術や脳室ドレナージ術など、症状や出血量に応じて手術を行う場合があります。

適切な治療を受けなければ、脳卒中は後遺症を残すことがあります。後遺症には、麻痺やしびれ、言語障害、認知障害などがあり、これらの症状は患者や家族にとって大きな負担となります。

脳卒中によって機能障害が残った場合は、理学療法や作業療法などのリハビリテーションによって機能回復を目指します。

なお、近年では、脳卒中治療の進歩により、死亡率や後遺症率は減少傾向にあります。今後も、より効果的な治療法の開発が期待されています。

脳卒中の予防

脳卒中を予防するためには、以下のように生活習慣を改善することが重要です。

  • 食生活: 野菜や果物、魚などを多く摂取し、塩分や脂肪分の摂取を控える。
  • 運動: 週に3~5日、30分程度、息が少し弾む程度の運動を行う。
  • 禁煙: 喫煙は脳卒中のリスクを大幅に増加させるため、禁煙する。
  • 節酒: 過度な飲酒は血圧を上げ、脳卒中のリスクを高めるため、節度ある飲酒を心がける。
  • 睡眠: 睡眠不足は脳卒中のリスクを高めるため、1日7~8時間の睡眠をとる。
  • ストレス: ストレスを溜め込まないよう、適度な運動や趣味など、ストレスを解消する方法を見つける。
  • 体重管理: 肥満は脳卒中のリスクを高めるため、適正な体重を維持する。

定期的に健康診断を受けることも重要です。高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病は、脳卒中の重要なリスク因子となるため、早期に適切な治療を受ける必要があります。

生活習慣病について

まとめ

脳卒中は、誰にでも起こり得る身近な病気です。しかし、適切な予防策を講じ、早期発見・早期治療に努めることで、そのリスクを大幅に減らすことができます。

脳卒中を予防するためには、健康的な生活習慣を心がけることが重要です。適度な運動、バランスの良い食事、禁煙、適正な体重維持など、日々の生活の中でできることから始めてみましょう。

また、定期的な健康診断を受け、高血圧や糖尿病などの生活習慣病を早期に発見し、適切な治療を受けることも大切です。

Q&A

Q.脳卒中とは何ですか?

脳の血管が破裂したり詰まったりして、脳に酸素や栄養素を供給する血液が途絶えることによって起こる病気です。脳細胞が死滅することで、脳機能が障害される場合があります。

Q.原因は何ですか?

血管内の血液の流れが遮断されることが一般的です。この遮断は、動脈硬化や血栓形成、出血、動脈瘤破裂などが原因となります。

Q.症状は何ですか?

顔面麻痺、言語障害、半身麻痺、歩行障害、視野障害、意識障害、めまい、頭痛などがあります。これらの症状が出た場合は、すぐに医療機関を受診する必要があります。

Q.治療方法は何ですか?

治療方法は、原因に応じて異なります。主な治療法としては、血栓を溶かす薬や血管拡張剤の投与、カテーテルによる血栓回収術などが挙げられます。

Q.予防方法は何ですか?

高血圧や高コレステロールを予防すること、健康的な食生活や適度な運動、喫煙を避けること、ストレスを減らすことなどが挙げられます。

Q.脳卒中を引き起こす危険因子は何ですか?

高血圧、高コレステロール、糖尿病、肥満、喫煙、運動不足、ストレス、心臓病などがあります。

Q.脳卒中は誰にでも起こりうる病気ですか?

年齢や性別にかかわらず誰にでも起こりうる病気ですが、高齢者や男性、肥満の人、高血圧や糖尿病、心臓病を持っている人など、いくつかのリスクファクターを持つ人に発症しやすいとされています。

Q.脳卒中後のリハビリテーションには何が含まれますか?

脳卒中後のリハビリテーションには、身体的な機能や認知機能、言語能力、精神的な状態の回復などが含まれます。リハビリテーションは個人に合わせてカスタマイズされた計画に基づいて行われます。

Q.脳卒中は再発することがありますか?

脳卒中は再発する可能性があります。再発を防止するためには、定期的な医師の診察、薬物療法、生活習慣の改善などが必要です。

Q.脳卒中の予後はどうなることが多いですか?

脳卒中の予後は、発症の程度や治療の遅れ具合、リハビリテーションの内容などによって異なります。一部の人は完全に回復する場合もありますが、一般的には一定の後遺症が残ることが多いです。早期発見と治療、そしてリハビリテーションが重要な役割を果たします。

 

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