基底細胞がん

基底細胞がん

基底細胞がんは表皮の基底細胞や毛包を構成する細胞から発病する皮膚癌です。皮膚癌の中でも最も発生数が多い癌です。はっきりした原因は不明ですが、紫外線・外傷・放射線・やけどのあと(熱傷瘢痕)が発症の原因となることがあります。
日本人では、黒色をした斑状・結節状の病変として見られることが殆どで、大きくなると中央が潰瘍となり、周囲の正常組織を破壊しながら進行することがあります。まれに色素を持たない、赤みのある色調を呈する病変として見られることもあります。多くは高齢者の眼瞼や鼻など顔面に発生し、ますが、体表のどこにでも発生することがあります。転移をきたすことは極めてまれです。

症状

基底細胞がんは通常、小さくて硬い、つやのある盛り上がった増殖性病変として出現します(結節型の基底細胞がん)。数カ月から数年が経過すると、表面に拡張した血管(毛細血管拡張)が見えるようになることがあり、中心部が破れて、かさぶたを作ることもあります。がんと正常な皮膚の境界では、皮膚が厚くなり白いつやがみられる場合があります。がんの部分からときおり出血し、かさぶたができては治ることを繰り返す場合もあるため、患者本人はがんではなく潰瘍だと誤解してしまうこともあります。
その他のタイプの基底細胞がんは外観が大きく異なります。例えば、表在型の病変は平坦で厚みのない赤色またはピンク色の斑として現れ、斑状強皮症型の病変は厚みのある肌色または明るい赤色の斑として出現し、瘢痕(はんこん)のようにも見えます。

基底細胞癌の治療法

基底細胞癌に対する治療法の原則は適切な切除です。境界明瞭の結節であれば、辺縁2~3mm離して摘出すれば充分に取り切れます。摘出深度は付属器(毛包)の存在する深さまでですから、顔面の部位により付属器の深さが異なることから切除すべき深度も必然異なります。また、遊離縁(鼻翼部、眼瞼部、耳介部)の発症であれば、through(全層)で摘出を余儀なくされる傾向にあります。さらに、放置期間が長くなり、破壊型やある程度の大きさまで成長したものに対しては、5~10mmの辺縁と皮膚を超える深度(軟骨や骨)までの切除を要する場合もあり注意が必要です。顔面発症の多い腫瘍ですから、機能的にも整容的にも手術には形成外科的手技を必要とします。
切除欠損に対しては、小さい欠損の場合には切除縫縮が可能ですが、特に顔面の場合は、目立たない瘢痕とすべく何らかの工夫が必要となります。最も多い再建方法は局所皮弁術で、部位や欠損形/径に応じた様々な方法があります。また、部位によっては植皮術も良い適応になります。
手術後は、瘢痕が成熟するまでの数ヶ月間のテーピングや、植皮術後の場合には過度の色素沈着防止のための遮光を要します。

 

 

皮膚科の疾患

 

当院で掲載している疾患に関する説明は、患者さん並びにご家族の皆様に参考となる情報提供であり、全ての疾患の検査や治療を行えるわけではありません。

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