生活習慣病について

生活習慣病

生活習慣病とは

生活習慣病とは、食事や運動、休養、喫煙、飲酒などの生活習慣が深く関与し、それらが発症の要因となる疾患の総称です。日本人の死因の上位を占める、がんや心臓病、脳卒中は、生活習慣病に含まれます。

 

かつての「成人病」が「生活習慣病」に変わった背景

「生活習慣病」は、かつて「成人病」と呼ばれていました。しかし、これらの病気は成人でも生活習慣の改善により予防が可能で、成人でなくても発症の可能性があることがわかってきたのです。以前は病気の「二次予防」、つまり、病気の早期発見や早期治療に重点が置かれ、対策が立てられていました。しかし、それに加えて、生活習慣の改善を中心にした「一次予防」、つまり、健康増進や発病予防に重点を置いた対策を推進するために、新たに導入された概念が生活習慣病と言えます。

 

生活習慣病とは具体的にどんな病気

糖尿病
血液中に含まれる血糖値が慢性的に高くなる病気です。網膜症、腎症、神経障害といった三大合併症の他、動脈硬化が進行して脳卒中や心臓病のリスクも高くなります。

肥満
食生活の欧米化や運動不足によって体脂肪が過剰に蓄積された状態を指します。糖尿病や脂質異常症、高血圧、心疾患といった生活習慣病をはじめ、さまざまな病気につながりやすくなります。

脂質異常症(高脂血症)
2007年に高脂血症から名称が改められた症状。血液中のコレステロールや中性脂肪などの脂質代謝に異常をきたした状態のことを指し、動脈硬化が進み、心筋梗塞や脳梗塞などにつながる原因となります。

高血圧症
食塩のとりすぎや肥満、飲酒、運動不足などが原因で、診察室での測定で最大血圧が140mmhg以上、または、最小血圧が90mmhg以上の場合を高血圧と診断します。高血圧症は、高血圧の状態が続き、動脈硬化が進むと、狭心症や心筋梗塞、心不全、脳梗塞や脳出血、認知症になりやすくなります。

心筋梗塞
動脈硬化によって、心臓の血管に血栓が生じて、血液が流れなくなり心筋の細胞が壊れてしまう病気です。発症時には胸に激痛があり、呼吸困難や脈の乱れといった症状を伴うケースがあります。心臓の血管が一瞬で詰まってしまい突然死する場合もあります。

脳卒中
脳梗塞、脳出血、くも膜下出血の総称を脳卒中といいます。
脳梗塞は脳の血管が詰まった状態です。さらに高血圧の程度が強いと、脳の血管が破れる脳出血、脳の血管に動脈瘤が発生・破裂してしまうのがくも膜下出血です。

肺がん
喫煙などが原因で、気管支や肺胞の細胞がガン化する病気です。

慢性気管支炎
喫煙などが原因で、気管や気管支が慢性的に炎症を起こし、咳やたんが続く状態です。

大腸がん
食生活、飲酒、喫煙などが原因で、大腸(結腸・直腸・肛門)に発生したがんのことです。

肝硬変
腹水、黄疸、吐血といった症状が表れる病気です。アルコールが原因となることが多く、日本酒約7合を15年以上飲み続けると約50%の確率で生じるとされています。

脂肪肝
中性脂肪が肝臓内に多く蓄積した状態。肝炎を引き起こし、肝硬変にまで進行する可能性もあります。

上記の病気を引き起こす原因別に分類すると以下のようになります。

食習慣が原因で発症する疾患
糖尿病、肥満症、高脂血症、高血圧、大腸がん

運動不足が原因で発症する疾患
糖尿病、肥満、高脂血症、高血圧症
これらが進行すれば、心筋梗塞や脳卒中などの循環器疾患に発展する危険性があります。

喫煙が原因で発症する疾患
肺がん、慢性気管支炎

過度な飲酒が原因で発症する疾患
肝硬変や脂肪肝などの肝疾患

 

生活習慣病が発症する原因について

日常生活におけるリスクを高める習慣
日常生活における生活習慣病の原因となるおもな習慣は、以下のとおりです。
・お酒を多く、頻繁に飲む
・喫煙習慣がある
・睡眠不足が続いている
また、日々の生活によるストレスも生活習慣病のリスクを高めるため注意が必要です。

食事におけるリスクを高める習慣 
食事における生活習慣病の原因となるおもな習慣は、以下のとおりです。
・炭水化物の過剰な摂取
・脂っこい料理を好む
・料理の味付けは濃い目
・糖分が多く含まれた飲料をよく飲む
・間食を頻繁にする
・夜中に食事をすることが多い
・野菜を食べることが少ない

運動におけるリスクを高める習慣
運動における生活習慣病の原因となるおもな習慣は、以下のとおりです。
・週に30分以上の運動をすることが少ない
・通勤や買い物には、車を利用する
・汗をかくような運動は滅多に行わない

 

生活習慣病のよくある質問

Q.生活習慣病ってどういう病気なのですか?

A. 以前は成人病と言う名前で呼ばれていたものですが、大人になったら罹る病気?成人病って何?分かりにくい!ということで、聖路加国際病院の日野原先生が、「いわゆる成人病というのは乱れた生活習慣が続くことによって引き起こされる種々の病気のことであるから、生活習慣病と呼んだ方が分かりやすいのでは?」とご提案されたのを機に成人病は生活習慣病と呼ばれるようになりました。

Q.乱れた生活習慣から生まれる病気には何がありますか?

A. 高血圧や高脂血症、糖尿病や高尿酸血症、そして癌も生活習慣病に入る病気のひとつです。生活習慣病になると、心筋梗塞や脳梗塞、慢性腎不全などで亡くなるひとが多くなります。今では、10人に3人が心血管病で命を落としています。

Q.生活習慣病は怖い病気なわけですね。ところで生活習慣の乱れとはどのようなことを言うのですか?

A. 運動不足や食べ過ぎ、飲み過ぎ、喫煙や睡眠不足などが主なものです。

Q.そのほかの原因は?

A. 生活習慣病のもうひとつの大事なことは遺伝素因というものです。いわゆる体質です。親と同じ病気になる確率が高い体質のことです。親が高血圧であったり、糖尿病であったりするとそのお子さんの50%は同じ病気になることが分かっています。遺伝素因に生活習慣の乱れが加わると生活習慣病になりやすいというわけです。

Q.遺伝体質は変えられないですから、生活習慣の乱れを正して行けば病気に罹りにくくなるということですか?

A. そうです。でも今までしみついてきた習慣を変えることはなかなかできません。車で移動する方が快適ですし、食べたいものがいつでもまわりにありますし、好みも親に似てしまうということもあります。生活習慣病というのは、個人の力だけではなかなか予防はできません。今の社会環境全体が生活習慣病を作り出しているといっても良いくらいです。

 

当院の治療方針

医学的な根拠に基づいた生活習慣の指導をいたします。生活習慣病の改善は、まず、日常生活の改善から始まることがほとんどです。今までできなかった健康的な生活を継続していくことは、簡単なことではありませんが、日々の経過を患者さんと一緒に二人三脚で歩んでいくことを心がけます。また、重篤な糖尿病など、高度な医療機関での治療が必要な場合には、適切な医療機関をご紹介し、紹介病院と十分な連携を取りながら、治療をすすめていきます。

 

内科の疾患

当院で掲載している疾患に関する説明は、患者さん並びにご家族の皆様に参考となる情報提供であり、全ての疾患の検査や治療を行えるわけではありません。

病名・部位・キーワードから病気を調べる(ヘルスケアプラットフォーム:Medicalnote)

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