高血圧症

高血圧症

血圧とは、血液が動脈を流れる際に血管の内側にかかる圧力のことです。よく、血圧の”上”とか”下”という言い方をしますが、上は心臓が収縮して血液を送り出したときの「収縮期血圧(最高血圧)」のことで、下は心臓が拡張したときの「拡張期血圧(最低血圧)」のことです。収縮期血圧が140㎜Hg以上、拡張期血圧が90㎜Hg以上のとき、高血圧症と診断されます。

血圧を左右するもの

血圧は、心臓から押し出される血液の量(心拍出量)と、血管の太さ(正確には血管内径)・血管壁の弾力性によって決まります。血液の量が多ければ血管の壁には強い圧力がかかり、高血圧になります。また、末梢の血管がなにかしらの理由で収縮したり、または血管が硬く細くなると血圧が上がります。

◆血圧を上げるもの
塩分の摂りすぎ/加齢/ストレス/激しい運動をしたとき/寒さ(冬)/外気温の急変(入浴時の脱衣やいきなり熱いお風呂に入ったとき、冬季に暖かい室内から外出するときなど)/睡眠不足/過度のアルコール摂取/便通時などの力み/日常の運動不足/肥満・過体重/遺伝による体質/動脈硬化などの病気/性格(すべてを一人で抱え込むタイプの人)

◆血圧を下げるもの
休養/睡眠/運動習慣/暑さ(夏)/入浴(ぬるめのお湯で)/少量のアルコール摂取

高血圧症になりやすいのはどんな人?

高血圧の人の大部分は、血圧を上げる原因を特定できない「本態性高血圧」というタイプです。腎臓や神経系などの何らかの遺伝的な異常に、塩分の摂りすぎや過食などの生活習慣・環境の要因が加わって起こります。
患者さんの数は少ないのですが、血圧を高くする明らかな原因があって高血圧になっている場合もあり、「二次性高血圧」といいます。腎臓の病気や内分泌の病気などが該当します。二次性高血圧では多くの場合、その原因となっている病気を治療すると、血圧が下がります。

高血圧症の症状は?

多少血圧が高くても、自覚症状がないのがふつうです。血圧がかなり高いときは、頭痛やめまい、肩こりなどが起きやすくなります。しかし、こういった症状は血圧とは関係なしによく現れるものですから、高血圧は自覚症状があてにならない病気といえます。だからこそ症状があるなしに関わらず、検査・治療を受ける必要があるのです。

 

高血圧症のよくある質問

Q.血圧を下げるサプリメントには効果はありますか?

A.これまで報告されているかぎり、血圧を下げるサプリメント類の効果はきわめて限定的です。
サプリメントを飲むだけでは、けっして高血圧に対する十分な対策にはなりません。
食事や運動などの生活習慣を地道に改善し、適切に服薬を行うのがいちばんの対策です。
その場しのぎの手段に頼ることなく、きちんと治療に取り組むことを強くおすすめします。

Q.どのくらいの血圧から治療すべきでしょうか?

A. 血圧が140mmHgを超えると、適正な血圧のときと比べて、脳や心臓の病気にかかるリスクが約3倍にまで高まります。
140mmHgを超えてしまったら、ぜひとも積極的な治療を考えましょう。
高血圧が原因で亡くなっている人は、実に年間10万人以上にのぼっています。

Q.薬はずっと飲み続けなくてはいけないのでしょうか?

A. 生活習慣を改善することで薬は減らしていけますし、最終的にやめられる可能性もあります。
ただし、季節の変わり目など、タイミングによって服薬の再開が必要になる場合もあるので、経過観察は怠らないようにしましょう。

Q.どのくらいの血圧だとよいのでしょうか?

A.基本は家庭血圧で125/75mmHg未満(病院で130/80mmHg未満mmHg)を目指します。ただし、75歳以上の高齢者の方はまず140/90mmHg未満(病院で135/85mmHg未満)を目指します。
そして動脈硬化のリスクがあって130/80mmHg未満が望ましい場合であれば個別に判断して130/80mmHg未満への降圧を目指します。

Q.高血圧を放置するとどうなりますか?

A.血圧が高い状態が続くと、全身の血管が傷つき、動脈硬化が進んでいきます。
動脈硬化を放置しておくと、心筋梗塞や脳卒中など、致命的な病気に発展するおそれがあります。
また、腎臓にも負担がかかるほか、認知症になるリスクも高まります。命にかかわる重大な病気にならないためにも、高血圧はけっして放置せず、医師の指導を受けてしっかり治療するようにしましょう。

Q.なぜ毎日血圧を測るのでしょうか?

A. 高血圧の中でも、朝に血圧が高くなるタイプや、夜に血圧が高くなるタイプなどあります。
その具合をみて薬の内服のタイミングを調整するので、朝や晩に、また日によって血圧が違うこともあるので、大体の血圧がどれくらいか推測するために毎日測ってもらいます。
切れ目なく毎日はかる必要はないですが、概ねどれくらいが平均の血圧か推測できるように、週に何回か、また朝や晩は測るようにしましょう。

Q.医療機関を受診する目安はありますか?

A. 自宅などで血圧を測定して数値が140/90mmHg以上だった場合や、健康診断で高血圧を指摘された場合は、早めに受診するようにしましょう。
早いうちに受診して治療に取り組むことで、高血圧の完治はより容易になりますし、合併症の効果的な予防にもつながります。

Q.高血圧の場合、何科を受診したらよいですか?

A.高血圧は一般的な病気であり、内科であれば診療が可能です。
ただし、以下のように高血圧の他に合併症がある場合や、高血圧の原因となる病気が他にある場合は、その病気の診療科で一緒に診てもらうようにしましょう。

心臓の病気がある場合:循環器内科
脳の病気がある場合:脳神経内科や脳神経外科
ホルモンの病気がある場合:内分泌内科

 

内科の疾患

当院で掲載している疾患に関する説明は、患者さん並びにご家族の皆様に参考となる情報提供であり、全ての疾患の検査や治療を行えるわけではありません。

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