頻脈性不整脈

頻脈性不整脈

頻脈性不整脈とは、脈が速くなるタイプの不整脈です。病名としては発作性上室性頻拍、WPW症候群、心房粗動、心房細動、心室頻拍があります。一般的な自覚症状には動悸、胸部不快感、めまい、失神などがありますが、自覚症状のない方もいます。

発作性上室性頻拍

突然脈拍が速くなり、しばらく続いたあとに突然止まる不整脈のことです。 これらの不整脈は、一般にリエントリー(回帰興奮あるいは回帰収縮)と呼ばれる電気の流れによって起こります。 狭義の発作性上室性頻拍には、WPW症候群の房室回帰性頻拍、房室結節リエントリー性頻拍、心房頻拍の3種類が含まれます。

WPW症候群

WPW症候群とは 生まれつき正常な刺激伝導系である房室結節以外に心房と心室の間をつなぐ余計な伝導路が存在する病気があります。 その病気のことを「WPW症候群」といいます。 頻度は1000人に数人と言われ、この余計な伝導路のことを副伝導路と言います。

心房粗動

心房粗動とは、心房が1分間に240回以上という通常よりも速いペースで規則的に動いている状態をいいます。 ただし、この全ての電気信号が心室へ伝わるわけではなく、4回に1回であったり3回に1回であったりといった具合で、心房ががいくら過剰に動いていても心室が適切なペースで動いている分には必ずしも重篤な症状は起こりません。

心房細動

心房細動とは心房が十分な収縮をせず、けいれんするように細かく震える(異常な興奮が持続する)ことで脈が不規則になる病気です。 このため動悸、息切れあるいは倦怠感などの自覚症状をきたします。 心房細動の有病率は年齢が進むにつれて上昇し、高齢化社会の日本では心房細動患者さんの数は増えています。

心室頻拍

心室頻拍とは、何かしらの原因により心室が通常よりも早いペースで規則的な興奮をする不整脈で、心房からの規則正しい電気活動とは無関係に起こります。 心拍数や持続時間などに応じて症状や危険性が異なってきます。

治療

カテーテルアブレーション
直径2~3mmの管(カテーテル)を足や首の血管から挿入します。専用の器機を用いて心臓の不整脈を起こす異常部位を特定し、高周波電流で根治する治療です。局所麻酔、静脈麻酔を用いて1~2時間の治療時間です。3次元(3D)マッピングシステムも使用し、心臓の形態、電位情報を測定しながら治療しています。心房細動、心房粗動、発作性上室性頻拍、WPW症候群、期外収縮など様々な不整脈に対しカテーテルアブレーションを実施しております。

薬物治療

頻脈の予防、コントロールを行います。患者さんごとに薬物治療とカテーテルアブレーション(上記)の有用性を考え、最適な治療方針を選択いたします。

 

心房細動のよくある質問

Q.心房細動は、不整脈とは違うのですか? どこが悪くなる病気ですか?

A.心房細動は不整脈(心拍数が乱れてしまうこと)の一種です。心臓の一部である心房で異常な電気信号が不規則に生じ、心房が震えてしまってうまく拍動しない状態になる病気です。自覚症状がない場合もありますが、「どきどきする」「胸が苦しい」「息切れしやすい」「めまいがする」といった自覚症状があらわれることもあります。

Q.心房細動は、自分で発見できますか?

A.手首で自分の脈拍を測ることで、わかることもあります。自分では気づかない場合もありますので、医療機関を受診することが大切です。

Q.治療をすると、心房細動は治りますか?

A.薬による心房細動治療は、心房細動の発生を抑えるための治療ですので、薬は継続して服用する必要があります。(薬を中止すると、心房細動が再発してしまいます)
アブレーション治療の場合は、心房細動の根治を望むことができます。どの治療方法を選択するかは、主治医とよくご相談ください。

Q.アブレーション治療後、通院や薬の服用は必要なくなりますか?

A.経過観察での通院は必要です。心房細動を抑える薬は必要なくなりますが、抗凝固薬は飲み続ける場合がありますので、主治医とご相談ください。

Q.アブレーション治療を受けたあと、どれくらいで社会復帰できますか?

A.一般的には1週間程度で退院することが多いとされています。患者さんの体力次第ですが、退院後数日で復職する方もいらっしゃいます。

Q.アブレーション治療を受けることによって、本当に根治するのでしょうか?

A.アブレーション治療後に再発することもあります。また、心房細動が進行している患者さんほど、再発リスクが高いともいわれています。

Q.心房細動は心臓の病気なのに、なぜ脳卒中の一種である脳梗塞を予防するのですか?

A.心房細動では、心房内の血液がよどみ、血液の固まり(血栓)ができやすくなっています。この血栓が血流に乗って脳の血管を詰まらせると「脳梗塞」になります。ですから心房細動では、血栓ができないように血液を固まりにくくする治療を行って脳梗塞を予防する必要があります。

Q.どんな人が脳梗塞のリスクが高いのでしょうか?

A.心臓の病気がある人、高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病の持病がある人、慢性腎臓病の人、甲状腺機能亢進症の人、飲酒・喫煙をしている人などで脳梗塞のリスクが高まると言われています。

 

内科の疾患

当院で掲載している疾患に関する説明は、患者さん並びにご家族の皆様に参考となる情報提供であり、全ての疾患の検査や治療を行えるわけではありません。

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