単純性血管腫

単純性血管腫

単純性血管腫とは生まれつきある、平坦な赤いあざです。原則として、大人になっても自然に消えることがありません。加齢によって褐色になる場合もありますが、場合によっては色が濃くなったり、腫瘤を作ったりする場合もあります。また、成長とともに体が大きくなるのに比例してあざの面積も拡大します。治療としては、早期のレーザー治療や冷凍療法、放射線療法などがありますが、現在は副作用の少ないレーザー療法が主流になっています。
特殊な例としては、自然に消失することがあるもの(サーモンパッチ)や、からだの他の部分にも症状を持つ症候群(Sturge-Weber症候群など)の一部である場合などがあります。特に顔にある血管腫の場合、眼や脳に同様の血管腫がある場合があるため、CTやMRIなどの検査で合併症を調べる場合があります。

単純性血管腫の治療法

単純性血管腫は日常診察上もっとも多くみられる先天性血管腫病変の1つで、顔面などの露出部に発生したものは整容上大きな問題となります。
治療法は、色素レーザー治療が一般的です。
レーザー照射時の痛みは、成人や照射時間を数分に限れば小児でも無麻酔治療が可能ですが、通常 麻酔テープ(ペンレス)の使用やリドカイン軟膏による局所麻酔下に行います。
(全身麻酔はこのようなケースでは局麻を行うことはしません)
レーザー照射部位は、照射直後には灰青色を呈しますが、24時間後には黒色となります。
この状態は約1週間続きますが、その後暗赤色となります。
1週間以内に上皮化します。
照射後2週目より血管腫の赤色調が除々に消退を始め、褐色となり この変化は照射後1~2 カ月目まで継続します。
赤色調は数回~10回強、またはそれ以上でうすくなります。
レーザー治療後約1週間は、軟膏を塗布し、ガーゼで被覆します。
まれに水ぶくれになることがあります。軟膏処置で14日程度かかって傷は乾きます。
レーザー治療以外の方法では、ドライアイスによる冷凍療法、電気凝固法、放射線療法などがありますが副作用が伴うことが多く よっぽど腕の良い形成外科のあざ専門医以外では現在この様な治療は行われていません。

 

単純性血管腫のよくある質問

Q.赤ちゃんに生まれつきの赤あざがあります。治療をした方がいいですか?

A.生まれつきの平らな赤いあざは、「単純性血管腫」の可能性があります。単純性血管腫は、ほとんどの場合で治療をせずに放置しても自然に消えることはありません。成長するにつれて色が濃くなり、レーザー治療に反応しにくくなっていきます。額や首の後ろにできた単純性血管腫は「サーモンパッチ」とも呼ばれ、3歳頃までに自然に赤みが薄くなることもあります。しかし大人になっても、赤いあざが消えずに治療が困難となる方も多いです。

Q.血管腫はがんになることはありますか?

A.「単純性血管腫」は、がんになることはありません。
ただし「血管肉腫」という悪性のがんは、皮膚の赤み、皮膚の盛り上がり、血豆のようなコブなどの特徴があります。主に顔や頭、首などにできることが多く、全身にできる可能性もあります。生まれつきではなく、高齢になってから皮膚に赤あざが出たときには、「血管肉腫」の初期症状である可能性も考えられるため、なるべく早めにご相談ください。

Q.放置していたら、赤あざが大きくなっていました。大きな赤あざでも治療はできますか?

A.単純性血管腫は、放置していると体の成長に伴って赤あざが大きくなることもあります。レーザーを照射する範囲が広くなると、それだけ繰り返しの施術が必要です。

Q.高齢者ですが、気になる赤あざがあります。治療はできますか?

A.単純性血管腫は、高齢者よりも子どもの方がレーザー治療の効果を実感しやすい施術です。しかし大人や高齢になってからでも、十分に治療効果は望めます。患部の状態によっては、繰り返しの施術で根気よく治療を続けなければなりません。

 

 

皮膚科の疾患

 

当院で掲載している疾患に関する説明は、患者さん並びにご家族の皆様に参考となる情報提供であり、全ての疾患の検査や治療を行えるわけではありません。

病名・部位・キーワードから病気を調べる(ヘルスケアプラットフォーム:Medicalnote)

 

関連記事

最近の記事 おすすめ記事
  1. 登録されている記事はございません。
  1. インプラントについて

  2. 抜け毛・薄毛の治療(AGA)

  3. 表皮水疱症

カテゴリー

アーカイブ

検索

TOP
TOP