やけどは、皮膚に熱や化学物質、電気などの外因性刺激が加わり、その結果、皮膚にダメージが生じる症状です。やけどには、深さによって一次性やけど、二次性やけど、三次性やけどなどの種類があります。症状や治療法について説明します。
一次性やけど
一次性やけどは、皮膚表面が赤くなったり、水ぶくれができたり、ただれたりする症状です。痛みがある場合が多いです。治療法としては、水ぶくれができた場合は、清潔なガーゼで覆い、外傷が悪化しないように注意します。また、炎症を抑える軟膏を塗ったり、痛み止めを服用することで症状を軽減することができます。
二次性やけど
二次性やけどは、熱傷に対する治療が適切に行われなかったり、外科的処置が必要だったにもかかわらず放置された場合に起こります。深いダメージを受けた皮膚に対して、感染や壊死が進行していることが特徴です。治療法としては、感染の予防や治療、脱水を防ぐための経口摂取液の投与、外科的な切開や皮膚移植などが行われます。
三次性やけど
三次性やけどは、深く大きなダメージを受けた皮膚に対して、皮膚が完全に壊死し、骨や筋肉までダメージを受けることが特徴です。治療法としては、感染の予防や治療、脱水を防ぐための経口摂取液の投与、外科的な切開や皮膚移植が行われます。
予防法
やけどを予防するためには、注意深い作業と事故防止策が必要です。例えば、家庭での火気の取り扱いや火元の確認、火災報知器の設置、屋外での火起こしやバーベキューの場合には十分な安全対策が必要です。また、化学物質の取り扱いには適切な防護具の使用や換気の確保、電気製品の使用には取扱説明書に従い、注意して使用することが大切です。また、日常生活でも注意が必要で、熱い飲み物や食べ物には十分に注意し、子供やペットの目の届かない場所に火気や化学物質を置かないようにすることも重要です。
治療法
やけどに対する治療法は、深さや広がりによって異なります。軽度の一次性やけどに対しては、清潔なガーゼで覆い、炎症を抑える軟膏を塗ることで治療することができます。ただし、水ぶくれが破れた場合は、感染のリスクがあるため、医師に診てもらう必要があります。
中程度のやけどに対しては、傷口がきちんと処理され、適切な絆創膏や軟膏が使用されることが重要です。また、痛み止めや抗生物質が処方される場合もあります。
深度のやけどや大面積のやけどに対しては、入院が必要な場合があります。治療法としては、脱水を防ぐための経口摂取液の投与や点滴、痛み止めや抗生物質の投与が行われます。また、手術が必要な場合には、切開や皮膚移植が行われることもあります。
まとめ
やけどは、皮膚に外因性刺激が加わり、皮膚にダメージが生じる症状です。深さや広がりによって異なる治療法がありますが、軽度のやけどには清潔なガーゼで覆い、炎症を抑える軟膏を塗ることで治療することができます。しかし、深度のやけどや大面積のやけどに対しては、入院や手術が必要な場合もあります。やけどを予防するためには、注意深い作業と事故防止策が必要です。また、日常生活でも熱い飲み物や食べ物に注意し、子供やペットの目の届かない場所に火気や化学物質を置かないようにすることが重要です。
【web予約】
【外来医師担当表】
午前 9:00-12:00 ※水曜は10:00-12:00 | 午後 平日13:00-16:00 ※水曜は13:00-15:00 |
|
---|---|---|
月 | ||
火 | ||
水 | 鈴木 | 鈴木 |
木 | ||
金 | ||
土 | 交代制 | |
日 | 慈恵医大(交代制) | 慈恵医大(交代制) |
皮膚科の疾患
当院で掲載している疾患に関する説明は、患者さん並びにご家族の皆様に参考となる情報提供であり、全ての疾患の検査や治療を行えるわけではありません。