【とびひについて】
とびひとは、水痘・帯状疱疹ウイルスに感染することで引き起こされる感染症です。水痘や帯状疱疹を発症した際に、皮膚にできる水ぶくれが破れてしまった場合に感染することがあります。
とびひは、主に手足や顔に発症することが多く、水ぶくれやかさぶた、痛みなどの症状が現れます。とびひの治療には、抗ウイルス薬や痛み止め薬、抗生物質などが用いられます。また、予防としては、水痘や帯状疱疹の予防接種を受けることが推奨されます。
【とびひの症状】
症状は、以下のようなものが挙げられます。
・手足や顔に水ぶくれができる
・水ぶくれが破れ、かさぶたができる
・かゆみや痛みがある
・発熱することがある
とびひは、水痘や帯状疱疹ウイルスに感染することで発症します。水痘ウイルスに感染した場合は、水痘が発症し、その後、ウイルスが体内に残って帯状疱疹を引き起こすことがあります。帯状疱疹ウイルスに感染した場合は、直接帯状疱疹が発症します。いずれの場合も、皮膚にできた水ぶくれが破れた場合に、とびひに感染する可能性があります。
【とびひの治療】
治療には、以下のような方法があります。
・抗ウイルス薬の投与
・痛み止め薬の投与
・抗生物質の投与
とびひには、抗ウイルス薬を用いた治療が行われます。抗ウイルス薬には、アシクロビルやバラシクロビルなどがあります。これらの薬は、ウイルスの増殖を抑える作用があり、早期に投与することで症状の進行を防止することができます。また、痛み止め薬や抗生物質なども併用されることがあります。
症状によっては、局所的に塗り薬を使用することもあります。例えば、かゆみや炎症がある場合には、ステロイド軟膏を使用することがあります。ただし、使用する際には注意が必要であり、医師の指示に従うことが重要です。
【とびひの予防】
予防するためには、以下の方法があります。
・水痘や帯状疱疹の予防接種を受ける
・手洗いやうがいなどの基本的な感染対策を行う
・免疫力を高める生活習慣を心がける
水痘や帯状疱疹の予防接種は、とびひの発症を防ぐために有効です。予防接種は、生後1歳から行うことができます。また、免疫力を高めるためには、バランスの取れた食生活や適度な運動、十分な睡眠などを心がけることが重要です。
【まとめ】
とびひは、水痘や帯状疱疹ウイルスに感染することで引き起こされる感染症です。手足や顔に水ぶくれができ、痛みやかゆみなどの症状が現れます。治療には、抗ウイルス薬や痛み止め薬、抗生物質などが用いられます。予防には、水痘や帯状疱疹の予防接種や基本的な感染対策、免疫力を高める生活習慣を心がけることが大切です。早期の治療や予防に取り組むことで、とびひの症状を軽減することができます。
Q&A
- とびひとは何ですか?
とびひとは、伝染性の水疱性皮膚炎のことを指します。主に子供に見られ、ウイルス感染によって起こります。 - とびひはどのように広がりますか?
感染した人の水疱から出た液体が広がることで伝染します。特に、皮膚が接触することで、また、水泳などの接触の機会が多い場所で広がることがあります。 - 症状は何ですか?
発疹や水疱、かゆみ、熱、頭痛、食欲不振などがあります。症状は感染者によって異なりますが、多くの場合、発疹や水疱が出現することがあります。 - 治療法はありますか?
とびひは、自然に治癒することが多いため、特別な治療が必要な場合はありません。症状を和らげるために、かゆみ止めや熱を下げる薬などが処方される場合があります。 - 予防する方法はありますか?
適切な手洗いや消毒、感染者との接触を避けることが重要です。また、共用のタオルや洗面具を使わない、水泳場などの公共の場所での水浴を控えるなどの注意が必要です。 - どの程度の期間伝染性があるのですか?
感染者が水疱ができる前の期間から水疱が完治するまで、約2週間の間伝染性があるとされています。 - 何歳から感染することができますか?
主に子供に見られる疾患ですが、誰でも感染する可能性があります。感染のリスクは、免疫力が低下している人や、感染者と接触する機会が多い人に高くなります。 - とびひにかかると、再感染することはありますか?
とびひにかかっても、一度感染すれば通常免疫ができるため、再感染することは稀です。ただし、別の種類のウイルスに感染した場合には再び発症する可能性があります。 - とびひが原因で合併症が起こることはありますか?
とびひ自体は大きな合併症を引き起こすことはありませんが、水疱が破れたり、かいたりすることで細菌感染症が発生することがあります。また、稀に神経痛や脳炎などの合併症が起こることがあります。 - とびひにかかっても普通に学校や職場に出勤できますか?
とびひにかかっても、水疱ができる前の期間には症状がないため、普通に学校や職場に出勤することができます。しかし、水疱ができた後は、感染を広げないように注意する必要があります。感染した人は、症状が治まるまで自宅で安静に過ごすことが推奨されています。
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